歌手の森口博子が、所属事務所「ノーリーズン」の前村悟社長の訃報をブログで伝え、多くのファンや業界関係者に衝撃が走っている。前村社長は享年75歳で、突然の逝去となった。
森口博子はブログで「悲しいご報告です。私が所属している事務所ノーリーズンの前村悟社長が旅立ってしまいました」と綴り、先週の突然の出来事に驚きと悲しみを表現した。通夜と告別式には参列し、感謝の気持ちを述べた。
前村社長は、森口博子にとって「デビュー直後の、リストラ宣告から救ってくれた偉大な恩人」だった。かつて他の事務所から九州に帰されそうになったところ、前村社長の尽力でバラエティーの仕事を得ることができ、その後の歌手としての成功につながった。森口は感謝の意を示し、「あれから何十年と経つのに、未だにコンサートがある度、終演後にいつも、泣いていた前村社長の事が忘れられません」と前村社長への深い感謝の念を明かした。
前村悟社長の人柄についても触れられた。ひげを生やした前村社長は、森口によれば「アニメに出てくるモグラのようなキャラクター」であり、そのユニークなキャラクターと人柄によって、アーティストとしてだけでなく、ファミリーのように社員や所属タレントを思いやる存在であったという。彼の寡黙に見えるが、情に富んだ一面や、特有のユーモアも合わせて懐かしく振り返られている。
森口は感謝の意を綴りつつ、「社員や所属タレントのことをほんとにファミリーのように思ってくれていました。まさにファミリープロダクション。私の家族も大切にしてくれて、父親のような存在でした」と前村社長に対する深い尊敬の念を表現した。
最後に、「感謝してもしきれません。前村社長が愛情いっぱいに守り続けて下さったから、今の森口博子がいます。本当にありがとうございました」と述べ、前村悟社長への感謝の気持ちを改めて表明した。
森口博子は1984年に「アクティブ・ハート」でデビューし、その後も数々のヒット曲やアニメ主題歌で知られ、幅広い活動を展開してきた。前村悟社長の突然の逝去に、彼女のみならず多くの関係者が深い悲しみに包まれている。
